ピョートル大帝からのロマノフ家のロシア皇帝たちのコイン――とりわけルーブル銀貨は、
極印の製造技術に欠陥があったことで、流通市場において簡単に磨耗してしまった。
何しろ毛髪とか衣服、はたまたま銘文などが見分け難くなっているのである。
これはピョートルの治世下だけでなく、18世紀を通じて7人の皇帝(女帝)すべてに共通していた。
美品VERY FINE以上のグレードのものを見出せる機会が、他国の同時代のコインに較べ極端に少ないと言えよう。
ここで紹介したピョートル1世・大帝のルーブル銀貨は、ヨーロッパのオークションに登場したものだが、
そのグレードの高さに注目が集まった。
ロシア・コインが強い昨今、たちまち100万円を超えてしまった。
ロシア ルーブル銀貨 ニコライ1世 1839年
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