1981年1月のヨーロッパにおける金(ゴールド)の相場データが出てきたので、ここで「金地金タイプの金貨は値上がり期待資産としてはどうか?」
といった視点からお話ししたいと思います。
1981年ロンドンのパークレーン・ヒルトンの1泊は70ポンドで、レートは1ポンドが507円だった。
35000円ほどだったのが判る。
純金1キロのバーは、パリで¥4,231,700円を記録している。2014年8月――すなわちそれから33年半を経過した今、¥4,259,000円だから全く変化ないのが判る。
つまり34年近くの間、貨幣価値の下落だけがあったことを意味する。
34年前に地金タイプの金貨を購入していた人は、全く得るものがないどころか、かえって大損していることになる。
もしこの頃にインドのヴィクトリア女王を描くモーハ金貨(10~11グラムほど)を買っていたら、EF45程度で6~8万円が現在では50万円以上になっている。
銀貨でも1860年のカンボジアのピアストル銀貨UNCが、今では200万円以上だから順当な値上がりと言える。
仏領インドシナのプルーフセットも同様である。
これらはほんの一例だが、地金タイプは余程機会に恵まれない限り、利益を得らることなど皆無に等しいと私<平木>は考える。
顧問 平木啓一
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