ロシア ルーブル銀貨 1721年 ピョートル1世(大帝)
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ロシアのコインを1枚だけ持つとしたら、私は迷うことなくピョートル1世のルーブル銀貨を持つ。
しかも1721年以前の鷹の紋章を描いた、極美品EXTRA FINEのグレードを有するもの、という条件付である。
ロシアのコインは、流通市場で頻繁に使用されたことにより、磨耗したものを多く見かける。
肖像の顔や衣装がはっきりしなかったり、紋章の鷹が羽を一枚も認められないといった状態だ。
このためチェックポイントがそのあたりだといえよう。
じつのところピョートル1世の肖像が欲しいなら、銅製の戦勝記念メダルが何種も存在する。
直径も50ミリ前後あり、しかもグレードはコインよりも良好と言える。資料としてならこちらで十分である。
しかしながらコインのコレクター、しかも稀少タイプをコレクションに収蔵したいとの願望があるなら、
やはりルーブル銀貨を手にしたい。
300年の歴史と流通市場で使用されたと言う事実は、何より文化財と言えるだろう。
このピョートル1世の凄いところは、帝位と実権を狙う異母姉との争いに勝ち、
ヨーロッパの先進技術を学ぶため、自ら各地を旅して歩いたことだ。
オランダでは造船技術を学ぶため、造船工場で働いたりもした。
また軍を率いては、黒海への出口--不凍港を求め、トルコと戦って勝利している。
更には軍事大国を目指したスウェーデンのカール12世と北方戦争を戦った。
この宿命の好敵手との戦いは、ピョートル1世の軍事的才能を際立たせている。
〈最強の戦闘指揮間30〉にも、このピョートル1世を選んだ。
卓越した資質の君主だったと言い切ってよい。
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