中世ヨーロッパでは「厚手の銀貨」の総称としてGROATが用いられた。語源はDENARII REOSSIすなわち「大きいデナリウス銀貨」から発しており、
最初にイングランドで使用されたのは、1279年のエドワード1世の4ペンス銀貨からだった。
それがエドワード3世の時代になると一般的となり、流通貨としては1662年まで続けられた。以降は貧民救済のためのモンディマネーのコインとして発行された。
4グラム近い銀貨でスタートするが、やがて3グラムから2グラム台にと量目を減じていった。
オランダではGROOTとして用いられた。北海沿岸ではGROTEであった。
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