コレクションのはじめ方

このエントリーをはてなブックマークに追加
Check

コレクションは持っているコインが2枚以上になったときから始まる。というのが私の考え方である。一例を挙げるとするなら、ベルギーで1853年に発行された<ブラバント伯爵夫妻結婚>記念の5フラン銀貨、それに100フラン金貨などは、2枚並べるとなかなか見栄えがする。
このように大型金貨と大型銀貨が同じデザインで存在するケースは、2枚揃えたらそれで立派なコレクションだと言える。
一般的に世界のコインのコレクションだと、大型銀貨で第1歩を踏み出す人が多い。この方法なら投じる金額がさほど多くなくとも、100種とか200種の立派なコレクションを作り上げられる。それだけの数が揃うとスケール・メリットが生じ、また同時にコインについての勉強ができるのだ。
私の知っているコレクターは、何しろ稀少品に狙いをつけている。エジプトのスルタン時代の500キルシュ金貨、インドシナ銀行のウラジオストーク支店の1919年の25ルーブル紙幣(現存数2~3枚)、45年のペニー白銅貨(現存数12枚以下)といった、ハイレヴェルのコレクションを誇る。
グレードも極美品と文句ない。
ある国の発行したコインを、マイナー貨から金貨まで、すべて完集するのも悪くない。ダンツィヒや独領ニューギニアともなると、総数は多くないものの、なかなかに手強い対象である。
神聖ローマ帝国皇帝の肖像を、グルディナ一銀貨やターレル銀貨で、マクシミリアン1世から追っても良い。イギリス国王のクラウン銀貨で、エドワード6世からも悪くない。つまり自分の興味を抱ける分野なら、何でも構わないのだ。
コレクションを進める前に注意しておくべきことは、金貨や大型銀貨は高価だがマ―ケットに出てくる。しかしマイナー貨は出てくる確率が低い、という問題がある。その上に流通市場で頻繁に使用されるから、グレードの良好なものが僅少なあたりが難点だろう。
私の知人で素晴らしいコレクションを持っている人がいる。ひたすらプロイセンのフリードリヒ2世大王のターレル銀貨をコレクションし、完璧に近いレヴェルに達した。バンコ・ターレル銀貨のグレードも全く文句なしだ。
その例でも理解できるように、ひたすら特定の対象を追い続けた成果は、必ず結実するものだと言える。

アメリカ20ドル金貨 1849―1907年 大型金貨の代表的存在で、自由の女神 頭像タイプとして知られる

アメリカ20ドル金貨 1849―1907年 大型金貨の代表的存在で、自由の女神 頭像タイプとして知られる

アメリカ20ドル金貨1908-1932 年 セント=ゴーデンタイプ やはり大型金貨の代表的存在

アメリカ20ドル金貨1908-1932-年 セントゴーデンタイプ やはり大型金貨の代表的存在

ペロポネソス・ラキュオン スターテル銀貨(B.C.370―380)煙草のピースの鳩のデザインはここから盗用された

ペロポネソス・ラキュオン スターテル銀貨(B.C.370―380)煙草のピースの鳩のデザインはここから盗用された

ペロポネソス・ラキュオン

ペロポネソス・ラキュオン

トラキア・マロネイア(B.C.389―347)テトラドラクマ銀貨 11.42グラム 葡萄の木 直径23ミリ

トラキア・マロネイア
(B.C.389―347)テトラドラクマ銀貨 11.42グラム 葡萄の木 直径23ミリ

 

トラキア・マロネイア 馬と鷲

トラキア・マロネイア 馬と鷲

 

2013.8.1|コレクションの始め方 貨幣の基礎知識

コメント一覧

コメントはありません。

この記事にコメント

*

トラックバックURL