ケース入りコインの是非

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ニュース 6 NCSのケース入り。コイン格付け会社の保証付だが・・・・・・。  NCSのケース入り。コイン格付け会社の保証付だが・・・・・・               

 

          

 

 

 

 

        

 

 

 

 

PMGなどの封じ込め方式は20年先の化学変化が生じるのでは?とりわけ紙幣が気になる

ニュース7 PMGなどの封じ込め方式は20年先の化学変化が生じるのでは?とりわけ紙幣が気になる。

 

アメリカのコイン界では、取引の円滑化という大義名分の下、おかしなことが進んでいる。それは格付機関によるコインのグレードの決定と、プラスティック・ケースへの封入だった。
コレクターが格付機関へ1枚のコインを持ち込むと、専門家と称する連中がグレードを決定、封をしてそれを破らない限り保証してくれるのである。下された裁定が確実なものなら、初心者にとって大きな福音と言えよう。
ところがここに重大な問題を幾つか見出せるのだ。
第一に、コイン・コレクションの大きな楽しみの一つ――直接手にして感触を味わうことが不可能になる。微妙な手触りが全く無関係というわけだから、投資家だけのものにと性格が転じてゆくだろう。
第2に、化学物質によってコインの金属が長い年月の間に、変化を生じてくる危険性が見られる。合成樹脂が溶けるという事態も、絶対にないとは言い切れない。そこまでの変化はなくとも、密封された内部でコインの金属に微妙な問題が生じる。
アメリカはニューヨークなどを除けば、空気が乾燥している。ところが日本は梅雨時になると1ヵ月半ほどの間、高い湿度の毎日が続くのである。銀品位が1000分の500のワイマル共和国の記念銀貨シリーズ、また625のドイツ連邦共和国の記念貨などは、保管場所によって緑青を吹いてしまう。そんなコインを日本でケース入りにしたら、ひとたまりもないはずだ。
それにアメリカ・サイドで、高い鑑識能力を持つ人間が判定員になっているのか、との問題も生じてくる。多くの数量を捌く必要上、多くの判定員が従事するわけだから、判定能力によってランクが違ってしまう。しかも偽造品がまぎれこむリスクも否定できない。
AVクラスの評価を受けていたら、出品したオークションでVFにダウンされた、とのケースもあった。アメリカ国内でもEF評価だが、オークションに出品したらVFというケースも少なくないのだ。
私のところへ相談を寄せてきたコレクターがいたが、こちらからはポジティヴな返事は出せなかった。聞くところによると2ヶ月だか3ヶ月待ちという盛況ぶりだから、アメリカで主流になりつつあるようである。
投資家の場合は保証されたコインだと納得できるだろうが、純然たるコレクターや研究者は首を傾げてしまう。私はこんな「箱入り娘」ならぬ「コイン」は避けるし、またどうしても必要な1点がケース入りなら、破壊して必ず素手で触れるだろう。

2013.8.21|コレクションの始め方

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