紙幣一枚がサラリーマンの年収

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19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパなどでは高額紙幣が発行されていました。
オーストリアの1000クローネン、ドイツの1000マルク紙幣がその代表的な例です。

この当時の両国のサラリーマンは、前者が80クローネン、後者が80マルクと言ったところでした。
1900年代初頭――第一次世界大戦前まで、ミュンヘンに居住していたアドルフ・ヒトラーは
画家志望で、画を売って生活していました。その彼の月収が、100マルク前後であったことが知られています。
このあたりからも80クローネンあるいは80マルクが、一ヶ月の生活費だと考えてよいと思います。

やがて対戦が勃発すると、両国は物資不足――インフレーション気味となり、急速に価値を
喪失してゆきます。
1922年からのドイツの大インフレは有名ですが、オーストリアも、この年に10万クローネンという紙幣を発行しております。インフレーション下としては実に美しい出来栄えでした。

オーストリア 10万クローネン紙幣 1922年
オーストリア 10万クローネン紙幣 1922年
オーストリア1000クローネン 1902年 ・ ドイツ1000マルク紙幣1910年
{上}オーストリア1000クローネン 1902年
{下}ドイツ1000マルク紙幣1910年

2014.5.15|ヨーロッパ 紙幣について 近代(ナポレオン以降)

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