フォン=クラウゼヴィッツの認めた不世出の天才軍略化

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ITALY. Piacenza. Scudo, 1592-VR. Alessandro Farnese (1586-92). NGC VF-35. イタリア ピアツェンツァ スクド銀貨

カール・フォン=クラウゼヴィッツといえば、中世から近世の戦術戦略の研究者で、

その著書<戦争論>VOM KRIEGEは、名著としてあまりにも有名である。

このフォン=クラウゼヴィッツが、稀代の戦略戦術家と評価したのが、イタリアのアレッサンドロ・ファルネーゼだった。

これはイタリアのピアチェンツァ公爵で、パルマ公のオッタヴィオの子と言われてきた。

しかしながら出生の経緯や成人後のスペインへの忠誠ぶりから、

当時のスペイン王カルロス1(神聖ローマ皇帝 カール5)の子、と考えるのが順当だと思われる。

スペイン領ネーデルランド〈現在のオランダ〉で叛乱が発生したとき、

ファルネーゼは軍司令官として鎮圧に出動、実に目覚ましい活躍ぶりを示した。

その用兵の妙はフォン=クラウゼヴィッツをして、「軍事的才能の持主」と評された。

ネーデルランド軍総司令官となり平定に成功後、彼はネーデルランド総督に任命され、

今度は行政官として能力をナニ分に発揮している。

やがてパルマに戻ると、教皇から枢機卿に任じられた。

アレッサンドロ・ファルネーゼの肖像を描いたコインは、1600年代入ってのスクド銀貨を、1601年から20年まで見出せる。

ところがこれは「死後発行」タイプであり、1592年までの生前のタイプも存在する。

これは滅多に見ることがない。

何しろ【文禄の役】があった年のコインだから、400年以上を経過している。

その歴史の重みを感じさせるファルネーゼ公の肖像は、勇将というイメージよりむしろ、

優れた行政官の方の印象が強い。

47年ほどの生涯だったが、思う存分暴れ回ったと考えてよい。

 

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