スイス・バーゼル 2ターレル銀貨 ND(1741)川の横からを描く
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ヨーロッパには都市の景観を描いたコインが40種以上見られるが、そのなかでも2ターレル以上の超大型銀貨が面白い。
なぜならその多くは直径が40ミリ以上あり、広大な景色を描いているからである。
大きなものでは、ドイツのブラウンシュヴァイク・ヴォルフェンビュッテルで1679年に発行された、
4ターレルと5ターレル銀貨が上げられる。これらは同じ極印で製造しており。直径はどちらも56ミリだった。
フランクフルトで1840年から44年にかけて発行された2ターレル銀貨は、同盟貨幣FEREINS-MUNZEだから、
直径41ミリで量目31グラムとあまり大きくない。
1600年代のドイツには、マグデブルクとニュルンベルクに超大型銀貨が見られる。
けれどそれらより遥かに魅力あるのが、1700年代にスイスのバーゼルで発行された
市の景観を描く2種の2ターレル銀貨だ。
バーゼルはスイスだけでなく、ドイツやフランスとも国境を接しており、旅券を手にしていれば自由にこれらを往復できた。
私もコインのオークションはスイス領で、食事などはフランス側へ、飲みに出かけるにはドイツへと言った行動をしていたものである。
さてこれらのバーゼルの都市の景観を描く2ターレル銀貨は、川を横から、あるいは正面からと、異なるアングルで描いているのが興味深い。
やはり量目が50グラム見当ともなると、ずっしりした重量感が素晴らしい。
また裏面の鷹の紋章はなかなかの出来栄えで、1794年からのアメリカのシルヴァーダラーよりも鷹が美しい。
とりわけ1741年のタイプのグレードの良好なものは、羽根がしっかり残っていると絶品だ!
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