[ヘンリー8世の貨幣発行]

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ヘンリー8世
ヘンリー8世(在位1509-47)は、ヘンリー7世の次子で、
兄の早逝後にその妻カサリンと結婚、イングランド王に即位した。
フランスへの対抗意識が強く、兵を率いて出兵しこれを撃破した。
スコットランド王ジェームズ4世と戦い、1513年にこれを敗死させている。
同時代のヨーロッパの強力な元首たち--スペインのカルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)、
フランスのフランソワ1世たちを操り、パワーバランスを巧みにとった。
やがてカサリンとの離婚問題から教皇と対立、密かに、アン・ブーリンと結婚した。
彼女を処刑後、ジェーン・シーモア、アン、カサリン・ハワード、カサリン・パーと相次いで結婚を繰り返す。
ヘンリー8世の貨幣発行は、金貨を始めヴァラエティが豊かになっている。
ソヴリンと1/2ソヴリン、エンジェル、ダブルローズ・クラウンといった金貨は
治世下での経済活動の活発化を物語る。
多額の商取引の支払いに、高額面貨幣が必要とされたからであった。
一方で銀貨も4ペンスの価値を有するグロート銀貨だけでなく、
イタリアで登場した量目7.6グラム前後のテストーン銀貨が、
流通市場で使用され始めたのだ。
為政者の頭部を大きく描いたので、イタリア語の頭を意味する「テスター」--テストーンとなった。
もちろんグロート銀貨も治世が足掛け39年に及んだことから、豊富なバラエティが見られたのである。
時代によって肖像が刻々と変化するあたりが興味深い。
この時代になると製造された数量も少なくないため、現存数もかなり在ることで、比較的容易に入手できる。
最後のほうの肖像はかなり肥満したものとなっている。

 

ヘンリー8世 グロート銀貨 (在位1509―47)
ヘンリー8世のグロート銀貨はこちらで紹介しています。

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