「ヘンリー6世の貨幣発行」

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ヘンリー6世

ヘンリー六世(1422-61)は、ヘンリー5世の子であり、生後9ヶ月で即位している。
1431年にフランス王となるものの、シャルル7世の元でのジャンヌ=ダルクの活躍で、
イギリス軍は、フランスから一掃されてしまう。
やがてケードの乱が発生すると、財政的に不安定な状況となり、治世に暗雲が漂い始める。
1455年からはヨーク家の間に争いが生じ、薔薇戦争がここに勃発した。
ランカスター家が紅薔薇、ヨーク家が白薔薇を旗印として戦ったことで、そう呼ばれたのである。
1461年にヘンリー6世は劣勢となり、ついには捕らえられ幽閉された。
一端解放されるが、再度捕らえられると、ロンドン塔で殺害されてしまった。
かくして30年にわたる戦争は終息し、ヨーク家のエドワード4世が王位を継承した。
悲劇の国王となったヘンリー6世はシェークスピアにとって格好の題材だった。
捕らえられ失意のうちにロンドン塔へと言うあたり、その得意とするストーリー展開と言える。
ヘンリー6世の貨幣発行は、ノーブル金貨が目立った存在だが、
流通市場の主役はやはりグロート以下の銀貨である。
グロート銀貨の量目は政情不安により、3.64グラムから2.14グラムの間を上下した。
また1422年から30年かけての貨幣発行に、
表面がカレー造幣所の極印、裏面がロンドン造幣所の極印、というミュールタイプが見られる。
これはどういった原因で生じたか不明だが、ともかく珍しい存在として知られてきた。

 

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2016.9.28|シェークスピア作品の主人公とコイン

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