1860年頃までのイタリアは小那分立状態が続いた上にオーストリア勢力も根強く存在しており、
争いが絶えませんでした。
サルディニアのヴィットリヨ・エマヌエレ2世を支持するジョゼッペ・ガリバルディは、
赤シャツ隊を率いてシチリアとなどを転戦、支配下に置いて王に進呈してゆきました。
途中で軍資金の不足した赤シャツ隊は、ついに軍用証券の性格を有する100リレ紙幣を発行、
地元の有力者に割り当ててゆき、そこには赤シャツ隊の幹部の肉筆署名があり、
端にガリバルディにものも見出せました。
100リレは32.25グラムの金貨に相当するだけに、かなり購入するよう、有力者に強要した度合いが強かったと思われます。ローマ入城を既定の事実としているため、上部にローマの女神と双子に授乳する狼と言う絵が挿入されています。
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