イギリスのクラウン銀貨-1847-

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1847年――イギリスにはこの年に2種のクラウン銀貨が存在した。一つは1839年にプルーフセット用に製造され、44年、45年そして47年には通常貨となったヤングヘッドタイプ。もう一つは名品として名高いゴティック・クラウンである。後者には表面と裏面に年号がなく、縁にUNDECIMOと第1年目(1847年)だと証している。
ヤングヘッド・タイプが通常貨であるのは、44年が9万4000枚、45年が15万9000枚、47年が14万1000枚と、多くの発行数が記録されていることでも判る。そして普通品(FINE)が30ドル、未使用品(UNC)で3900ドル、というカタログの評価からして、流通市場に大量に出ていたのが理解できよう。カタログの数字はあくまで目安だが、そこから稀少性の度合いなどの類推が可能と言える。
一方のゴティック・クラウンは、発行数が8000枚だから、女王即位10周年記念の性格を有している、と考えてよい。
勿論これにも流通市場に出ていたから、美品クラスはいくらでも目にする。それに比例して完全な未使用品が少なくなってきた。だから2012年から13年にかけて、こうしたハイグレード品が以前にもまして高い評価を得るようになった。
これは極美品(EF)以上のヤングヘッド・タイプは、44年や45年とハイグレードのもの同士で較べると、1.67倍――つまり2倍近く稀少性が高い。
いずれにせよヤングヘッド・タイプとゴティック・クラウンは、ヴィクトリア・コインのみならず、貨幣史上に輝く名品と言ってよいだろう。もちろんハイグレード、という条件付きだが――。

 

 

イギリス ゴティッククラウン銀貨 UNDECIMO(1847年)ヴィクトリア 
 
 

イギリス ゴティッククラウン銀貨 UNDECIMO1847年ヴィクトリア

 

 

 

 

 

 

イギリス クラウン銀貨 1847年 ヴィクトリア 

イギリス クラウン銀貨 1847年 ヴィクトリア 

2013.10.30|ヨーロッパ 近代(ナポレオン以降)

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