阿片取引のために製造された銀貨  =仏領インドシナ1両銀貨 1943~44年=

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貨幣物語1 仏領インドシナで阿片取引に使用された 富 1両銀貨

 

                仏領インドシナで阿片取引に使用された<富>1両銀貨 

 

貨幣物語1 阿片取引用の1両銀貨 小さい鹿の頭(左)と大きい鹿の頭

              阿片取引用の1両銀貨 小さい鹿の頭(左)と大きい鹿の頭

 

私は1970年代前半、およそ2年半にわたりインドシナ半島にいたが、このときコイン・カタログで見たこともない銀貨を目にした。それが「富」の半両と1両、あるいは「鹿頭」の1両銀貨だった。これはラオスなどの山岳民族が紙幣での取引を拒否、銀貨での受領を望んだためである。

フランス当局(総督府)は中国系の阿片常用者へ、阿片の安定供給の必要に迫られ、1両(37,5グラム)より大きい38,2グラムの銀貨をハノイで製造した。その多くは薄く円板状に伸ばされ、未婚の娘たちの首の周囲を飾った。「鹿頭」にもヴァラエティがあり、大頭の方がはるかに稀少性が高い。他はありふれているものの、中国筋からの買い気配で高値がついている。

2013.8.30|アジア 近代(ナポレオン以降)

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