ついに1000万ドル・コインが! 「コイン・ニュース」

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これまで為替相場の関係で、1枚のコインが10億円を超えたことがあった。2002年のオークションで落札された、1933年の20ドル金貨に他ならない。
日本で言うなら昭和初期――浜口雄幸首相が金解禁と禁輸を繰り返した時代だ。つまりこのコインも445,500枚製造されながら、現存数がほとんど知られない大珍品だったのである。
ところが今回の記録を生んだのは、最も正統的な珍品として自他ともに許す、1794年の1ドル銀貨だった。この最初のシルヴァーダラーの発行数は1758枚と僅少だが、高値を読んだ秘密はそのグレードにあるのだ。つまり未使用UNC状態の存在は知られておらず、表面がPROOF状のものが出品され、オークションは大騒ぎになった。その結果、落札価格は85,250,000ドル――オークション手数料17.5%を加えると、10,016,875ドルに達したのであった。もし1933年の20ドル金貨のときの為替レートだと、12億円になるのだから只事ではない。
アメリカの貨幣史は、1794年の前年――1793年に始まる。この年にマイナー貨の発行が開始され、1セント銅貨などが世に出た。これの未使用状態のものが出品され、998,750ドルを記録した。もうほとんど100万ドルに近く、近代の銅貨として大台に乗せたのだ。
また同時に翌1794年の1セント銅貨も、驚いたことに未使用で881,250ドルを記録したのである。これまたトーンのかかった素晴らしいグレードと言えた。
こうした事実を考えても、アメリカのコイン界がいかに厚い層を有しているのか、よく理解できると思う。
次に1000万ドルを突破するのは、おそらく1804年のシルヴァーダラーの未使用に近いグレードのもの、と私は考えているのだが――。

シルバーダラー100万ドル

100万ドル

銅貨1793年

2013.11.13|南北アメリカ

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