「ケッツァル鳥が神の国」

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中央アメリカのマヤ文明が発展した土地では、美しいケッツァル鳥が生息していることで知られてきました。
これは神様の鳥として崇拝されてきていて、20世紀に入っても変わることはなく続いてきました。
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中南米は1820年代に相次いで独立しましたが、グァテマラは21年にスペインからの独立を達成しました。
1872年から国章が憲法の上にケッツァル鳥が止まるデザインとなり、これが貨幣の裏面に描かれるようになりました。
とりわけ1925年の金貨と銀貨のセットは、表面中央にケッツァル鳥が配され、貨幣単位もまた「ケッツァル」QUETZALとされました。
金貨では20、10,5ケッツァル金貨という3種類があり
銀貨では1ケッツァル、1/2、1/4ケッツァル、10、5センタボの5種の銀貨が発行され、
これら、金貨と銀貨を合わせて8種類揃うと壮観ですが、1ケッツァル銀貨と20ケッツァル金貨の2種組み合わせだけでも十分魅力的です。

コインで鳥を主役に描いたのは、ドイツ領ニューギニアの10プフェ二ヒ銅貨以上のコインの極楽鳥、
それにビルマの孔雀くらいで、これらの中でグアテマラは貨幣単位までケッツァルですから、文句なく「神様の鳥」でしょう!

コイン自体の出来栄えは、群を抜いてドイツ領ニューギニアが優れていて、

とりわけ5マルク銀貨に描かれた極楽鳥は本物の鳥よりも素晴らしく、名品コインにランクされてきました。
その極楽鳥に次ぐ存在がグァテマラのケッツァルなのです。
1ケッツァル銀貨は1万枚が発行されましたが、1927年と28年に7000枚が溶解され、
32年にはさらに溶解され、現存数は3000枚以下です。
その意味でも名品コインの資格を備えていると思います。

グァテマラ 1ケッツァル銀貨 1925年 神の鳥であるケッツァルを描く
グァテマラ 1ケッツァル銀貨 1925年 神の鳥であるケッツァルを描く
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グァテマラ 20ケッツァル金貨 1926年

 

2014.4.26|南北アメリカ 近代(ナポレオン以降)

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